第7期「ながの視察団 AOKI咸臨丸」長野県内視察研修が行われました。(2日目)

(2022.03.22)

3月23日(水)

朝7時半ホテル出発。今日は南信地方に向かいます。
長野県は広い県です。北信の長野から南信に行くのに、
高速道路を使い、約1時間半程度かかります。

 

【株式会社エグロ】

エグロ様は精密小型CNC各種工作機械の開発・製造・販売を行っていらっしゃいます。
1988年東京で創業、第2次世界大戦の中、疎開され岡谷で事業を行うことになりました。

製造業が減少しているという危機感の中でも、ニッチの分野で活躍されています。

江黒社長のお話しでは
「お客様のニーズをくみ取り開発する」
「お客様ととことん付き合って信頼を得ることが大切」が印象的でした。

また将来の構想は、
・常に時代の流れにあった各種工作機械の開発
・他社がやらないことをやる
・困っているお客様を助ける
だそうです。

※写真撮影の際のみ、マスクを外しております。

江黒社長、工場をご案内してくださった皆様、ありがとうございました!

 

【海外講師によるオンライン研修】

夜は海外の講師からのオンライン研修です。
講師はノルウェー、オスロ在住で、コンサルタントのSolveig Beyza Evenstad(ソルヴェイグ・ベイザ・イヴェンスタッド)さん。

もちろん英語による講義です。
内容は「Female Leadership」女性のリーダーシップについてです。

今や世界の共通課題、SDGsの項目にもありますが、ジェンダーの平等を達成し、
すべての女性と女児のエンパワーメントを図るためにどうしたらいいのか、
統計からみた現状とどうしなければいけないかの講義です。

 

圧倒的に進んでいると思われる欧米社会においてでさえ、
女性の役員はサポート的な仕事の役職であったり、
お給料が低いという現実があるようです。

女性自身も有能さを示すと煙たがれるので、
謙遜することで好感度を保っているという傾向もあるとのこと。

Solveigさんお住まいのノルウェーでは女性の出産・育児休暇は49週間、男性も15週間が義務化。
そんなノルウェーでも大きな上場企業25社のうち女性のCEOは4名だそうです。

 

ここで男性と女性の脳の構造の説明も受けました。
男性は身を守る傾向、恐怖に対して攻撃的になること。
反対に女性は社交的になる。

また人の話を聞く際には、
男性は行動思考で聞き、ソリュショーンの方向にアクティブに行動すること。
女性は相手のことを理解したいと強く思うそうです。

こういった脳の働きを知ると男性、女性は一緒に業務を行うことがとても必要であり、
お互いに補完しながら働くことが重要だとよくわかります。
事実ジェンダーバランスがとれている起業は成長、成功しています。

 

この不確実なVUCAの時代の女性のリーダー、経営者の特徴は
・人を育成する
・人に対して期待を与える
・人のお手本になる
・インスピレーションを与える
・皆を参画させて意思決定をする
こういった女性の持っているソフトのスキルを活用していくことが大切です。

 

また女性自身、完璧主義はやめて目標を定めたうえでキャリアプランを立て、
自分のことを主張しながらも自分らしく、自然体で強い自分になりましょう。
そして男性と女性は一緒に働いていかなくてはいけない、Together we are strong!
という言葉をいただきました。

 

講義のあとは質疑応答。CREWからは英語での質問もありました。
咸臨丸のメンバーは男性6名、女性6名、一緒に強くなっていきます。
期待してください!

 

今日の宿泊は上諏訪温泉の紅やホテルです。
最上階に温泉もあります。明日に向けて、ゆっくり浸って疲れをとりましょう♪