New!ヨーロッパ視察研修 スウェーデン・ストックホルム編 Part1

(2024.08.27)

8月3日(土)

21:50 羽田発 フィンランド航空062便に搭乗、ここからまずフィンランドのヘルシンキに向かい、乗り継ぎでストックホルムに向かいます。

飛行時間はヘルシンキまでは約12時間50分。ヘルシンキからストックホルムまでは約1時間です。

  

 

8月4日(日)

市内視察:ガムラスタンとノーベル博物館

ストックホルムへは、8月4日(日)9:00着(ストックホルムと日本の時差はー7時間)。とっても涼しい、酷暑の日本から来た私たちにとっては、ほんとに天国です。

空港からは専用車に乗り、ストックホルムを視察。景観のいい場所で記念撮影後、ガムラスタン(旧市街)を散策しました。ガムラスタンは、ストックホルム最古の中心街で、中世から続く石畳の通りや歴史的建造物が残るエリアです。中世の息吹を感じながら散策し、ノーベル博物館へ向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、前回のスウェーデン研修に続き今回も全てアレンジしてくださったLeif Cervinさんと合流。今日から3日間ご一緒です。Leifさんは、咸臨丸プロジェクトを深く理解していただいています。とっても素敵なおじ様です。

博物館内には、ノーベル賞の提唱者、アルフレッド・ノーベルの生涯やノーベル賞の歴史が展示されていました。当然ここでのお土産は、ノーベル賞チョコレート。実際にノーベル賞の晩餐会に出されているこのチョコレートはここでしか購入できません。でも高かったです・・・。円安を実感しました。

市内視察:ヴァーサ博物館

続いて向かったのはヴァーサ博物館。1628年の処女航海でストックホルム港に沈没した王室の軍艦、ヴァーサ号が展示されています。沈没から333年後の1961年に、奇跡的に極めて良い状態で引き上げられたそうです。その船体の大きさにも圧倒されましたが、素晴らしい彫刻が施されておりとても見応えがあります。当時の国王グスタフ2世の指揮のもと、ポーランドとの戦いに使用する目的で建造し巨大な軍艦として出航したヴァーサ号ですが、一度も戦わずして処女航海日に沈没してしまったのです。でも良い状態で引き上げられて、当時の歴史を知る手がかりにもなっているのですね。またあまりに重すぎて航海前から沈没するのではと思われていたのに、誰一人王様に進言することなく沈没。このこともいろいろな意味で良い教訓になっているのでしょう。またこの失敗をもとに、この後作られた軍艦はポーランドとの戦いに大きく貢献したそうです。

市内視察:ストックホルム市庁舎

ストックホルム市庁舎は、歴史的な建造物で1923年に完成。ここは市議会が議会を開く場所であると同時に、市の運営を支える中心的な機関です。そして何より、1階の「青の間」(実は青くはないんです)はノーベル賞の晩餐会が開催されることでも有名です。テレビで見るよりは意外と狭い印象でした。

市庁舎視察の後はホテルへ。そしてホテルでLeifさんと一緒に夕食。今日は長い1日でした。ゆっくり休みましょうね。

8月5日(月)

本日から本格的な視察と講義のスタートです。

Ragn-Sells社

Ragn-Sellesを訪問し、会長、取締役、チーフ・サステナビリティ・オフィサーのPar Larshansさんのお話しを伺いました。Ragn-Sellesは、主にスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、エストニアで事業を展開する、持続可能性に重点を置いた企業グループです。廃棄物管理、環境サービス、リサイクルを専門としており、1881年創業以来、廃棄物を貴重な資源に変え、循環型経済とより健康的な地球への貢献に取り組んでいます。会社としては1966年に設立され、企業や家庭から出る廃棄物の収集、管理やリサイクルの事業を行っています。Parさんは、バーガーショップMaxバーガーの元チーフ・サステナビリティ・オフィサーでもあったので、Maxバーガーについてもお話ししていただきました。Maxバーガーの創業は1968年。現在はスウェーデン、ノルウェー、オランダ、デンマーク、そしてエジプト(フランチャイズ)で展開しているそうです。サステナビリティの実践を通して、お客様や社会など多くのステークホルダーからの信頼を厚くし、ビジネスを発展させた企業です。その事業活動は、様々な組織からも高く評価されているそうです。Parさん自身は世界的に知られているサステナビリティ経営の実践家です。2018年には国連でも講演を行っておられます。サステナビリティ経営とは、企業が利益を上げるだけではなく、社会的責任を果たすことで将来においても事業を存続できる可能性を持ち続けるということです。Parさんは、企業の社会的責任を中心にスウェーデンの抱えている問題、リーダーの果たすべき役割、会社の価値観等を詳細に説明してくださいました。

お話しのあと、ランチは近くのMaxバーガーで、牛肉を使用しないバーガーを食しました。お肉ではないバーガー、CREWの感想は「美味しかった」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Oncopeptides AB

2000は年に設立された抗がん剤の臨床開発を行う製薬会社です。CEOのJacob Lindbergさんが説明してくださいました。講義の内容は、スウェーデンのイノベーションについて、がんの治療について(生命工学)について、10年間取り組んできた会社の研究成果、会社についての4項目です。特に興味深かったことは、Life-science(生命工学)の目的です。つまり、健康年齢を伸ばすこと、QuarityTime、時間の品質をあげることが大切だそうです。それと以前にもお話しを伺った多発性骨髄腫の治療薬の件、なんとヨーロッパや韓国で認可されたそうです。おめでとうございます!

Lena Alfrediusさん講義

その後、ホテルに戻りLena Alfrediusさんの講義を受けました。Lenaさんの講義も過去の咸臨丸でも受けており、今回で4回目になります。Lenaさんは企業コンサルタント。日本の大企業でも戦略策定、組織変革、開発のコンサルテーションを行ってきました。またエグゼクティブコーチとして多くのリーダーの育成に貢献されてきました。テーマはリーダーシップについて。講義は一方的にお話しされるのではなく、私たちに考えさせる内容であり、質問に対しても真摯に対応してくださいました。まずは、“A few word about why leadership is important to you”から双方向の講義が始まりました。

結論、リーダーとして自分自身の内面を磨き上げなくてはいけない、自分自身に自信がなければ人に対して自信を与えらえない、自分自身を好きでなくてはいけない。リーダーになろうとするときに、最初にリードするのは自分。もっといい自分になるのはどうしたらいいのか、これは自分自身への永遠の質問であり、簡単な答えはない、常に疑問を持つことが必要とのことでした。