第9期「ながの視察団AOKI咸臨丸」の第1回ワークショップが、9月27日(土)と28日(日)に長野市で1泊2日の日程で開催されました。
ワークショップ1日目(9月27日)
午前9時40分に集合し、CREWはやや緊張しつつも元気な姿を見せました。
午前10時にはワークショップがスタートし、まず「ながの視察団 AOKI咸臨丸」の目的を再確認しました。この目的達成のため、以下の3つの実践を重視します。
・日本や世界の歴史、社会、文化、政治、経済について、個人・グループで幅広く考察し、深く理解する。
・国内外の第一線で活躍する方々の経験や知識から学ぶ。
・体験学習を通じて、社会人としての基礎能力を高める。
本ワークショップでは、「どうあるべきか」という内省思考を中心とした学習を行います。自身の行動特性、内面にある感情、期待、不安、思い込みに気づき、新たな行動を促すきっかけを掴みます。CREWは自ら考え実践し、その結果を振り返り、個人やチームで検証しながら次へと繋げていきます。具体的には、実習、討議、診断データフィードバック、リフレクション、講義などを効果的に組み合わせます。

そして、咸臨丸の重要なセッションの一つである英語セッションがスタートしました。毎月行われるこのセッションのゴールは以下の通りです。
・英語で自身の考え、意見、感情を自由に表現できるようになること。
・相手が英語で伝えようとしていることを聞き、理解できるようになること。
・聴衆を惹きつける英語のプレゼンテーションスキルを習得すること。
・ディベートや交渉スキルを(英語で)習得すること。

9月と10月は「Self-intro-preparation(自己紹介)」に焦点が当てられ、昼食を挟んで2時間のセッションが行われました。英語でのコミュニケーションを通じて互いを知るため、ペアで趣味や好きな食べ物などを紹介し合った後、全員の前で自己紹介を行い、その後全員からフィードバックを受けました。

英語セッションの後には、講義と実習が行われました。咸臨丸の目的達成には、以下の実践が不可欠です。
・自分自身を理解する。
・CREWのメンバーを深く知る。
・効果的なチームを構築する。
・政策提言の準備とチームでの検討を進める。
まず、相手に受け入れられるための基本的な要素として、コミュニケーションにおける「4つの関所」について学びました。「4つの関所」とは、「外見」「態度・行動」「話し方」「話の内容」の4つの要素を指し、これらを意識してクリアすることで、相手に好印象を与え、メッセージを効果的に伝えることができます。
「4つの関所」の要素:
・外見(見た目):身だしなみや清潔感など、相手が最初に受ける印象を左右する要素。態度・行動:姿勢、表情、ジェスチャーなど、相手への敬意や関心を示す非言語的な要素。今回は特に大切なお辞儀の練習を行いました。お辞儀は日本独特の慣習ですが、場合によっては使い分けが必要です。海外では目線や握手の仕方も重要となります。
・話し方:声のトーン、話し方、言葉遣いなど、言葉以外の部分で相手に与える影響。
・話の内容:相手に伝えたいメッセージの具体性、論理性、分かりやすさなど。
これらの関所を理解した上で、この日は特にお辞儀を実践しました。

その後はグループに分かれ、主に自己理解に関する実習が行われました。人は、自覚している自分が20%、無自覚な自分が80%と言われています。この無自覚な自分を理解するための実習として、「Who am I?」、イメージ交換(他者からの指摘)、診断・検査データの確認などが行われました。自分が理解している自分像と、他者が理解している自分のイメージには、納得できる部分と異なる見方があり、大きな発見に繋がることがあります。自身の可能性の発見や能力向上を効果的に行うためにも、自分の強みと弱み、できることとできないことなどをしっかり把握し、理解することが重要です。
気づけば午後7時になり、夕食はサプライズの西洋料理フルコースでした。しかし、これも咸臨丸のワークショップの一環であり、テーブルマナーの実践も兼ねての食事となりました。ホテルの講師の先生のレクチャーに従いながら、実際に食べて学ぶワークショップです。CREWの皆さんは緊張していたと思いますが、フルコースを楽しめたことでしょう。


夕食後はホテルに移動し、各自部屋に入りました。今日の振り返りの課題も出されており、チェックイン後は外出禁止です。部屋に入ったら、ゆっくり休んで明日に備えましょう。