10月26日(日)、第2回ワークショップが長野市で開催されました。
3つに分かれたグループごとに、本日のナレッジリーダーを選出。
本日の最初のワークショップはインプロ。インプロとは、「即興」を意味する「Improvisation(インプロヴィゼーション)」の略です。もともとは音楽、演劇、ダンスなどの芸術分野で、台本や楽譜に頼らず、その場で自由に創造する表現手法を指します。咸臨丸のインプロではテーマが示され、それについて3分間スピーチを「即興で」行います。
今日のテーマは
1.高市内閣に期待すること
2.2024年の名目GDPが初めて600兆円台に
3.英・仏・加がパレスチナを国家として承認
名前入りのボールを箱から取り、そこに書かれた方がスピーチします。今日のテーマはいずれも話題になっているものばかりです。特に就任されたばかりの高市首相は、10月24日に所信表明演説をされています。急なインプロでしたが、3名の皆さんは何とか自分なりの考えをスピーチできました。今後は、普段から時事問題や国際情勢に関心を持つようにしましょう。少なくても新聞のヘッドラインだけは確認するようにしていきましょう。


 
次の英語セッションでは、まずはペアでのチェックイン。以下のテーマで、お互いに英語でコミュニケーションをとりました。
How have you been? 元気ですか?調子はどう?
What have you done in October? 10月に何をしましたか?

その後は、プレゼンテーション時の4つの関所の確認。先月、日本語でのプレゼンテーションの方法時でも学びました。英語におけるプレゼンテーションでも同じです。
今日はSpeaking Styleに注意しながら、全員の前の2分間スピーチです。声のボリュームやトーン、リズム、そして6つのジェスチャー、アイコンタクトに気を配ります。そしてプレゼンテーション後は、CREWからのフィードバックを受けました。

ランチのあとは、ビジネスシンキングの講義と実習です。
ビジネスシンキングとは、論理思考力をさまざまなビジネスシーンに活用していくためのプログラムです。このプログラムでは、「課題を見つけ、周囲を巻き込み、確実な成果を上げる人材」の養成を、①主体的に考え、自分の意見を持つ、②自分の意見をわかりやすく表現する、③異論・反論も受容し、最終決定にコミットメントする、という3つの観点から目指します。
ビジネスシンキングにおいて身につけたい手法は6つあります。
1.分ける:情報のかたまりを何らかの基準で分けること
2.MECE:情報のかたまりを漏れなく重複なく分けること
3.ロジックツリー:MECEをもとに、複数の階層で情報を具体化していくこと
4.マトリックス:複数の情報の位置関係をわかりやすく整理すること
5.演繹法と帰納法:仮説を作り上げていく際の、論理的な筋道の形式
6.ディベート:肯定と否定に分かれて議論し、その論理的優劣を競うゲーム
今日は、1~5までの手法の講義と実習を行いました。
その中のひとつ、ロジックツリーの練習問題を紹介します。
「昨年オープンしたケーキ店の売上向上策」です。店舗を増やさず、外販もせず、来店客に対する販売に絞ってアイデアを出し、ロジックツリーで整理する課題です。ロジックツリーとは、問題の原因を深堀りしたり、解決策を具体化するときに、限られた時間の中で広がりと深さを追求していくのに役立ちます。問題の原因や解決策をツリー状に論理的に分解し整理する方法です。単なるアイデア出しとは違って、問題の本質や具体的な解決策を漏れなく、体系的に導き出すことができます。早速、各グループに分かれ実際にロジックツリーを作成し、プレゼンテーションを行いました。


今日の内容は、ふつう社会人になってから詳しく習得する内容です。今はピンとこない内容もあるかもしれませんが、今後、政策を検討するうえで大変役立つ考え方です。実習のあとは、先月決定したチームに分かれて政策検討を行いました。
気が付けば、あっと言う間の17時、終了の時間です。急に寒くなってきました。くれぐれも体調には気を付けましょう。