New!第9期「ながの視察団AOKI咸臨丸」英国研修 ケータハム・ロンドン編

(2026.08.10)

7月30日(木)

【ロンドン3日目】名門ケータハムスクール訪問とリーダーシップ体験

■ 大自然に囲まれた名門校へ

今日はロンドンから車で1時間ほど移動し、緑豊かなサリー州にあるケータハムスクール(Caterham School)を訪問しました。

今回この訪問が実現したのは、昨日素晴らしい講義をしてくださったブルースさんのお嬢様、ハリエットさんがこちらの学校で教師をされているご縁からです。なんと今日は、昨日に引き続きブルースさんも同行してくださいました!

ケータハムスクールは、1811年創立という非常に歴史ある名門私立校(通学・寄宿制のデイ・ボーディングスクール)です。3歳から18歳までの生徒を対象に、質の高い教育を提供しています。

現地に到着してまず驚いたのは、その広大な敷地!大自然の中に立派なスポーツセンターがあり、アウトドアを楽しめる裏山まで完備されている、まさに理想的な学習環境でした。

■ 伝統と革新の歴史を学ぶ

ハリエットさんのご案内で充実したスクール内の施設を見学した後は、学校の歩みやイギリスの教育の歴史について講義を受けました。

もともとこの学校は、教会の牧師の息子たちに教育を提供するために設立されたそうです。驚いたことに、当時の理事の中には、奴隷貿易廃止運動で名を馳せた方もいらっしゃったとのこと。イギリス特有の「伝統を重んじる」気風の中にも、創立のころからすでに社会を変えるような「革新的な背景」があったのだと、深く感じ入りました。

■ 信頼を築く!目隠しスパイダーゲーム

ランチの後は、外の空気を思い切り吸いながらのアクティビティタイム!ただ楽しむだけでなく、しっかりと「リーダーシップ」を学ぶプログラムです。

挑戦したのは「目隠しスパイダーゲーム」。

2人1組になり、1人が目隠しをします。もう1人は声だけで的確に指示を出し、張り巡らされた「蜘蛛の巣(ロープや紐)」に触れないよう、パートナーをゴールへと導くというゲームです。

相手の状況を把握して伝える「コミュニケーション力」と、見えない中で相手の声を頼りに進む「信頼関係の構築」が試されます。CREW全員で大盛り上がりの中、楽しい時間はあっという間に終了し、ロンドンへ戻る時間となりました。

■ 迫力の中東料理ディナー

今日のディナーは、お世話になったブルースさんとハリエットさんもご一緒に!

日本ではなかなか味わえない、スパイスの効いた大迫力の中東料理を囲みました。特別なご縁に感謝しながら、心もお腹も満たされた最高の一日となりました。

7月31日(金)

【ロンドン4日目】英国王室、日本の近代化のルーツ、そしてリーダーシップ講義

■ 華やかなバッキンガム宮殿の衛兵交代式

ロンドン4日目の朝は、イギリス王室の象徴であるバッキンガム宮殿の視察からスタートしました!

さすがは世界的な観光名所。名物の「衛兵交代式」を一目見ようと、すでに大勢の観光客が陣取っていました。咸臨丸一行も負けじとベストポジションを確保!堂々たる騎馬衛兵の行進や音楽隊の演奏を、大迫力の至近距離で見ることができました。

■ 日本の近代化を動かした地「UCL」へ

大混雑の宮殿を後にし、次に向かったのはUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)です。

ここは、幕末に日本から密航という形でイギリスに渡った「長州ファイブ」が留学した大学です。当時のオックスフォードやケンブリッジといった大学はキリスト教徒でなければ入学できませんでしたが、UCLは「宗教や階級に関わらず、すべての人に開かれた大学」を目指しており、海外からの留学生も受け入れる革新的な校風だったそうです。

命がけでロンドンにたどり着いた5人の若者たちは、この地で見るもの、聴くものすべてに計り知れない衝撃を受けたことでしょう。その衝撃が、のちの「日本の近代化」へと直結したことを思うと、未来のリーダーを目指す12名のCREWにとっても、このUCLは非常に重要な意味を持つ場所です。

【歴史を変えた長州ファイブ】

伊藤俊輔(伊藤博文): 初代内閣総理大臣

井上聞多(井上馨): 初代外務大臣

山尾庸三: 「日本工学の父」と呼ばれ、工部大学校(現・東大工学部)を創設

野村弥吉(井上勝): 「日本の鉄道の父」として鉄道網の建設に尽力

遠藤謹助: 「近代日本の造幣の父」として造幣局長を歴任

 

 

 

 

 

UCL内の「ジャパニーズ・ガーデン」と名付けられた美しい中庭には、長州ファイブと、その後続いた薩摩藩の留学生19名の名前が刻まれた記念碑が建立されています。先人たちの志に想いを馳せながら、記念碑を見学し、学内のカフェでランチをとりました。

■ 【午後】2名の講師による、次世代リーダーへのセッション

ホテルに戻った午後は、2名の講師の方をお招きしてのセッションです。

1人目:ロイ・チャイルズ博士

テーマは「民主的で包摂的・多様性のある社会や政治の形成」。

グローバル化が進む中での、多様性のある社会のあり方について深く考えました。

「平和に生きるには、自分自身の価値観を知り、それを周りに共有すること」

「対立が増えている原因は、お互いの理解不足にある」

充実した人間関係に必要な5要素:ダイバーシティ(多様性)、平等、包括(インクルージョン)、一体感、多文化主義

2人目:ブリジット氏

テーマは「多様な人や力を調和させ、全体をいかに導くか」。

ブリジットさんのセッションは非常にユニークで、「オーケストラの指揮者」をリーダーに見立て、実際の指揮の映像を見ながら進行しました。

複数の指揮者の映像を比較することで、リーダーの役割とは「組織(オーケストラ)の雰囲気を良くすること」、そして「意図を持って的確に指示を出すこと」であると学びました。

セッションの最後は、イギリスが生んだ伝説のロックバンド・クイーンの「We Are The Champions」に合わせて、全員で指揮者の真似をするワーク!一体感に包まれた、素晴らしい時間となりました。

■ 【夜】ディナーとハッピーサプライズ!

今夜は講師のお二人もご一緒に、レストランでフルコースのディナーを堪能しました。

そして食事の最後には……この研修中に誕生日を迎えた3名のCREWへ、スペシャルなバースデーサプライズを実施!

美味しい食事とあたたかいお祝いの言葉で、笑顔の絶えないロンドンの夜となりました。3名の皆さん、お誕生日おめでとうございます!